ガガガSPというバンドは良い意味で泥臭い。
それは「コザック前田(ボーカル)」というキャラクターが魅せるのか、それともガガガSPというバンドの形だからこそ成り立つのかはわからない。
しかし、「あーなんかどうしようもなくガガガSP聴きてーなー!!」という瞬間が年に2回ほど訪れる。
それは、いつも「夏」なのだ。
『線香花火』の魅力
もうなんといっても夏。
これでもかというほど「夏」なのだ。
線香花火は夏の象徴だ。
打ち上げ花火じゃなくて、線香花火じゃなきゃダメなのだ。
それがガガガSPの繊細な恋心を表現するのだ。
『線香花火』の歌詞
懐かしい匂いがしました ふと
頭から浮かんできました
ごくごく当たり前の夏の暑さゆえ、僕は気が遠くなりそうです
くだらない自分の存在を思い、とりあえず夜道を歩こうと思い
なんか良い事あるかなと思いながら ふと君を思い出します嗚呼 線香花火よ 当たり前の事しかない現実に
ふと僕の意識が飛ぶ程に
全てを照らし続けてくれないか嗚呼 線香花火よ この路地の向こうにいる
あの娘の顔も一緒に照らしてくれないか
この暑い夏の夜に出典:ガガガSP『線香花火』
懐かしい匂いとは、どこかで誰かが着けた「花火の匂い」。
うだるような夏の暑さも相まって、ぼーっとする頭で昔のことを思い出す。
夏のあの頃に恋をしていた「君」という存在の大きさを、夏が来るたびに思い出す自分という存在のくだらなさ、そしてその美しさ。
線香花火というトリガーで、あの娘を思い出す。
「この路地の向こうにいる」という歌詞から、あの娘の家を知っているんでしょうね。
線香花火という小さい光であの娘の顔を照らしてほしい。
小さな光じゃないと直視できないから、という考察。
『線香花火』のMV
MVも思いっきり泥臭い。
だが、それがいい。
まとめ
メロディのキャッチーさと攻めのバランスが絶妙な曲だ。
個性派とはかけ離れたまっすぐな恋心を表現できることが、ガガガSPの個性なのだ。
その他曲もキャッチーなメロディが多く、線香花火を気に入った方ならガガガSPを好きになること間違い無いだろう。