銀杏BOY・クリープハイプ【平成の名曲:二十九、三十】歌詞の意味を考察。

先日、曲を聴いて高校生以来の衝撃を受けた。

銀杏BOYZ「二十九、三十」という曲。電撃が走った、全身鳥肌で涙が溢れそうだった。この曲をこの世に残したことによる功績を、アタシたち20代後半の人間たちは噛みしめなければならない。それほどに、たった4分の曲で人生における大切なものを受け取った気がした。

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二十九、三十

はじめに、この曲はカバー曲だ。尾崎世界観(クリープハイプ)作詞作曲の2014年リリースのアルバム「一つになれないなら、せめて二つだけでいよう」のラストを飾る曲である。

銀杏BOYZはこの曲をシングル「恋は永遠」のB面でカバーする。

銀杏BOYZとクリープハイプの関係性

銀杏BOYZとクリープハイプは音楽性も共通しているところがあり、2016年リリースの銀杏BOYZトリビュートアルバム「きれいなひとりぼっち」では「援助交際」を見事にカバーし、尾崎世界観の音楽のあり方をそのアルバムから強烈な個性として発信した。

現代の「機械的なほどに正確なピッチ調整」はされておらず、所どころ音の外しが見られるが、そこから受け取るメッセージ性はとても大きい。「リアル」という言葉よりは「不完全さ」が似合うその音楽は、言葉の通りアタシの代弁者だ。

評論

二十九、三十

何と言っても、歌詞のメッセージ性が秀逸だ。

あーなんかもう恥ずかしいくらいいける様な気がしてる

ずっと誰にも言えなかったけど 今なら言える

明日の朝恥ずかしくなるいつものやつだとしても

ずっと今まで言えなかったけど サビなら言える

出典元:作詞 尾崎世界観 クリープハイプ「二十九、三十」

ひとり悶々と自身の将来に押しつぶされてしまいそうな夜は誰にでもある。しかし、それに打ち勝つ自分がいることもアタシたちは知っている。「やれる気がする…いや、やるしかないんだ!」という決意を胸に目を閉じて、また昨日と同じような「今日」にうんざりする。昨日の夜のあれは無益な時間だったのか、と落ち込む朝を何度過ごしただろう。

曲の最後の「前に進め」という言葉が、こんな日常でも少しずつ前進している、ということを優しく伝えてくれているように思う。声高に誰かに叫ぶわけでもなく、アタシたちは心に秘めた「挑戦」と毎日対峙している。前に進むための小さな力を「二十九、三十」という曲が与えてくれる。

 

クリープハイプ ver.

二十九、三十
クリープハイプ
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¥250

綺麗に完成されたポップなメロディは、すがすがしさがある。ギターリフも口ずさんでしまうほどに馴染みやすく、その点もポップ寄りな曲調となっている要因かもしれない。繊細な歌詞とポップ調のメロディのバランスがうまい具合にとれているのは、尾崎世界観の声が担っているのといっても過言ではない。声という楽器がこの曲を「普通の曲」にすることなく、「特別な何か」にしている。

銀杏BOYZ ver.

二十九、三十
銀杏BOYZ
ロック
¥200

全体的にコンプ感が強めなバンドサウンドであり、峯田和伸の「やってやろうぜ」というメッセージが十二分に伝わる。歌詞の秀逸さを理解してなのか、曲は峯田の声にフォーカスされており「言葉」を鮮明に受け取ることができる。これも峯田和伸という人間のもつ「強さ」であり、納得せざるを得ない説得力が彼の声にはある。サビの「叫び」にも似たハモリは鳥肌モノだ。