仕事を辞めたい。人間関係に苦しむ人のためのコミュニケーション方法

仕事が辞めたい、という思考がぐるぐると頭の中を駆け巡っている。いつからか、ぷつんっと糸が切れたように仕事に身が入らなくなってしまった。

上司とのやり取りや、顧客や後輩との関わりすべてが「面倒くさい」と感じ、そこで働く自分自身をもとてもくだらない存在に思えてしまった。

巷にはたくさんのコミュニケーションスキルが存在する。非言語的コミュニケーション(身振りやアイコンタクトなど)の重要性を推す人もいるし、声のトーンにより好印象を獲得する方法を推奨している人もいる。

決してコミュニケーションが上手とは言えないアタシが、取り組みやすかったコミュニケーションスキルを紹介したい。

なぜ仕事をやめたいのか

  • そもそも仕事にやりがいを感じない
  • 上司とのコミュニケーションがうまくいかない
  • 顧客とのやり取りが面倒くさい

理由はあげてもキリがなく、仕事を辞めたい理由はこれらが原因だと思っていた。

ふと、ある日「仕事が嫌なんじゃなくて、人間関係が嫌なんだ」と気付いた。

人間関係の複雑さ

社会は多様な関係性が存在する。

上司、同期、部下、先輩、顧客など。しかし、実際の関係性はこんなに単純ではない。

何に対しても否定的な上司もいるし、自分のことを認めてくれる上司もいる。

自分にライバル心をむき出しの同期もいるし、仕事を辞めたいと愚痴ばかりで一緒にいると気が滅入る同期もいる。

仕事に真面目で好感を持てる後輩もいるし、仕事が全くできない後輩もいる。

社会には多種多様な人間関係が存在し、アタシたちはそれぞれの人に対して、それぞれの人間関係を構築する。この上司にはこの顔、この後輩にはこの顔、この顧客にはこの顔をする、といった具合に人間関係を円滑にするために気が休まる時間がない。

上司との関わりに悩む方にはこちらの記事もおすすめします。

【関連記事】上司が嫌い?良好な関係を築くための上手な叱られ方

これまでの人間関係を振り返る

「嫌われてもいい」と自分という存在を一貫して、全ての人に対応できると確かに楽になるのかもしれない。アタシたちが人間関係に疲弊してしまうのは「それぞれの関係性に見合った自分」を演じなければならないからだ。

嫌われてもいいという人は、顔を使い分ける役者になる必要はない。これが自分です、と自分が決めた「自分」だけを演じればいいのだ。

しかし、一体何人の人が「嫌われる生き方」を選択できるのか。嫌われてもいいという生き方は、今築き上げている関係をも壊すリスクがある。確かに、お面のようにコロコロと顔を変え、作りたくもない笑顔を浮かべている自分は悲しい。それでも良好な関係を望んだからこその手段であり、作り笑顔を浮かべたからこそできた素晴らしい人間関係もある。そんな人間関係なんて必要ない、という人は本当に強い人なのだと思う。

人間関係は確かにうんざりすることも多い。しかし、その先に素晴らしい関係が築けることを知っている、知りたいというひとに向けてコミュニケーションを紹介したい。

仕事(業務)と人間関係を切り離す

まず第一に、人間関係と切り離すとどのような仕事(業務)でも好きになれる、とアタシは考えている。それは自分の仕事の枠組みの中で「好き」を探すことから始まる。

【関連記事】好きなことを探す方法【自分の中の好きが見つかる】

問題となるのは人間関係の方だ。

人間関係を良好なものにするためには、アサーティブなコミュニケーションが必要となる。

アサーティブとは

アサーティブについては、良好な人間関係を作るためのコミュニケーションスキルとして、企業の研修などでも取り入れられている。

アサーティブなコミュニケーションとは

非常にあいまいで定義の難しい概念であるが、多くの場合「適切な自己主張」「自他を尊重した自己表現」などとされる。この概念の鍵は「相手を尊重すること」もしくは「適切であること」という次元と「自分を尊重すること」もしくは「自らの権利を主張すること」という2つの次元の統合もしくは止揚にある。この統合もしくは止揚の仕方によってさまざまな定義が可能である。行動分析学の観点からは機能的アサーションという定義が提案されている

  • 受身的なコミュニケーション:言いたいことが言えずに、自分の意思や権利を自分自身で守れないようなコミュニケーション。
  • 攻撃的なコミュニケーション:相手の権利を尊重せず、自分の権利ばかりを主張するコミュニケーション。
  • アサーティブなコミュニケーション:相手の自己主張する権利を認めたうえで、自分自身の意思や権利を主張するコミュニケーション。

出典:Wikipedia

簡単に説明すると「相手の意見もちゃんと聞くし、自分の意見もちゃんと言える関係を作ろう」ということだ。

みなさんは職場でどのようにコミュニケーションをとっているだろうか。上司と部下の関係では、上司が攻撃的なコミュニケーション、部下が受け身的なコミュニケーションという図が成り立ってしまっている職場も多いだろう。

有益な関係ではないため改善しようという発想から生まれたのが「アサーティブなコミュニケーション」だ。

アサーティブにはトレーニングが必要

アサーティブなコミュニケーションを習得するためにはトレーニングが必要である。アサーティブなコミュニケーションをするためには小手先のスキルではなく、考え方やマインドを変化させる必要があるのだ。

アサーティブなコミュニケーションに必要なポイント


  1. はじめに、あなたと相手(職場の人)が対等な立場であることを理解する。
  2. 自分の意見を尊重し、柔らかい物言いで伝える努力をする。
  3. 相手の意見を尊重し、お互いが歩み寄れる場所を探す。

 

  • はじめに、お互いが対等な立場であることをあなた自身がしっかりと理解しなければならない。上司や顧客でも、ひとりの人間として向き合うことが必要となる。この対等な立場というものが土台となり良好なコミュニケーション基盤を作りあげる。

 

  • 次に自分の意見には「意味がある」ことを理解する。あの時言えなかった言葉に価値がないと決めつけてはいけない。あなたの意見はあなたの意志だ。意志には必ず価値がある。これを言えば怒られる…という場面もあるだろう。しかしあなたがそれを言おうとしているということが重要であり、その意志には価値があるため相手へ伝えるという恐怖に打ち勝つ努力が必要なのだ。

 

  • 相手の意見も尊重する必要がある。相手の意見=意志なのだ。相手の意志を汲み取ろうという努力は必要となる。すべては無理かもしれないが、相手の意見に共感できる箇所などがあればそれをそのまま伝えればいい。

 

自分の意志を素直に伝える努力、相手の意志を汲み取ろうとする努力が、良好な人間関係を作るために必要だ。