ナルバリッチが世に出てから間もないが、もう邦楽シーンを引っ張っていける存在になりつつある。
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CM起用などメディアへの露出が増えてきた一方、彼らの音楽は「大衆に向けて」というよりは、より「コアな部分」を追及してきている。一言で言えばマニアックだ。
そんな彼らの音楽をおすすめ順に5曲紹介したい。
絶対に聴いてほしい曲トップ5
1位:NEW ERA
Nulbarichの代表曲であり、ファーストアルバムのスタートを飾る曲。
ボーカルの息遣いから始まるその曲は、スローテンポな柔らかい雰囲気を醸し出す。そこにシンセサイザーのリフが裏拍のリズムを作り出す。
Nulbarichの世界観を説明するには十分すぎる魅力が詰まった一曲だ。
2位:It’s Who We Are
イントロに小気味良いギターのカッティングが光る曲。
曲全体を通してギターのカッティングがバンドの音を構成し、ファンク要素が強い。
きっちりノれる曲なのに上品さが香るのは、やはり色気のあるボーカルの存在が大きい。
3位:In Your Pocket
静かに始まるギターとボーカルのみの綺麗なメロディの旋律は秀逸だ。しかし、曲のスタートはここではない。
静かな曲の始まりが伏線だと思わせるほどに、ダイナミックなリフが大音量だ鳴り響く。
一歩間違えば曲の構成として壊れてしまいそうなそのリフの大胆さが曲全体に絶妙にマッチする。
ヒップホップ要素が強く、ボーカルJQのルーツが垣間見える。
4位:Kiss You Back
軽快なリズムと、キャッチーなメロディーで一度聞くと忘れられない曲だ。
バックコーラスが迫力を後押しし、言葉通り「壮大」なサビとなっている。サビ前の一拍にドラムのシンバル音のみという効果もサビをサビたらしめている理由の一つだろう。
ダンスミュージックのような打ち込み的なドラムの4つ打ちキックが心地よい。
資生堂「アネッサ」のCMに起用されたことでも耳に残っている人も多いだろう。
5位:Lipstick
リフの音がなんとも「チャイニーズっぽさ」を感じる。ここにもナルバリッチの遊び心が見える。
曲全体としてこのリフが多用されており、ひとつの「テーマ」として馴染んでいる。
ボーカルJQのハイトーンボイスもバックコーラスとして使用されており、それぞれの音がぶつかることなく大胆かつ繊細なMIXとして完成されている。
ナルバリッチの音楽は進化し続ける
冒頭でナルバリッチの音楽はマニアックだと言ったが、これは「進化し続ける」という要素があるからだ。
現状の音楽にあぐらをかかず、「常に新しいもの、自分たちの音楽とは」というテーマがナルバリッチの音楽が万人に受ける理由のひとつだ。
マニアックは必ずしも取っつきにくいものという意味ではない。馴染みやすいコアな音楽をナルバリッチは作り続けていくだろう。