雪国のリアル。転勤、就職で雪国へ【知っておきたい東北の雪のこと】

雪国の冬は「白銀世界」です。少し車を走らせ郊外に出ると、辺り一面の雪。

新雪を踏む音はあたりの雪に吸収されて、世界がものすごく静かに感じます。

雪国だからこその「感動」は確かにありますが、雪国ならではの「過酷さ」があることも、住むことになるならば知っておかなければなりません。雪国での冬を乗り切るための方法を、20年以上雪国に住むアタシがお伝えします。

通勤、通学の大変さ

毎朝渋滞

雪国の冬の通勤は毎朝「渋滞」が起こります。夏の時間より30分以上も長く通勤時間がかかることもあり、家を出発する時間を考えなくてはなりません。雪がない時間の20分以上前に余裕を持って出発すると、道路が空いているため出勤に間に合わない!とバタバタすることはなくなるかもしれません。アタシの通勤時間は車で20分程度なのですが、冬は30分以上かかります。そのため冬の間は15分早めに家を出て、余裕を持って行動しています。「遅刻するかもしれない」という焦りが交通事故に繋がる場合もあるため、余裕を持って行動しましょう。

電車も停まる

雪国の電車は、吹雪や線路の積雪の状況を見ながらの運行になるためよく停車します。電車通学の学生では雪の被害による電車の遅れは公欠となるため心配いらないのですが、「公欠届け」なるものを提出するのが一般となっています。

雪かき

雪国に住む人たちは毎朝早起きして、家の周り、車に積もった雪をおろします。玄関前や駐車場など小まめに雪かきをしないとどんどん硬い雪として地層のように積もってしまいます。その結果、駐車場がボコボコになり駐車するのが大変になります。スコップでサッと片付けるだけでも違うので日課としてしまいましょう。

小学生の通学路はボランティアの方々が毎朝雪かきをしてくれていることも多いです。雪国では助け合いの精神が大切です。

雪国に必要なこと

車のタイヤ交換

雪国はスタッドレスタイヤの交換は必須です。タイヤ交換をしないという行為は自殺行為に等しいため、天気予報で雪が降る1週間前にはタイヤ交換をしましょう。ディーラーで行えるのがベストですが、ガソリンスタンドなどでもやってくれます。

スコップ、スタックヘルパーの常備

雪国では深い雪が積もる場所に車を走らせるとタイヤが埋まってしまうことが日常茶飯事です。そのためタイヤが埋まってしまった時にまず自分で対処できるよう車に「スコップ」と「スタックヘルパー」を常備しておくことをおすすめします。駐車場などの交通量が多くない場所で埋まってしまった場合は、埋まっているタイヤの前後の雪をスコップでできる限り掻き出します。そこにスタックヘルパーを差し込みゆっくりと発進させます。※交通量が多い場所では危険なためJAFを呼びましょう。いざという時に慌てないため事前にJAFの電話番号を登録しておきましょう。

雪かき

車を所有している方は毎日の雪かきが必要になります。11月下旬頃になるとスコップ、スノーダンプなどホームセンターに並びます。積雪が多い地域ではスノーダンプが必要不可欠になります。「雪を捨てる場所」も地域やその場所ごとに決められている場合も多いため、近隣の迷惑にならないよう適切な場所に捨てましょう。分からない場合は雪かきをしている最中の近隣の方に聞けばすぐに教えてくれると思います。近年では賃貸アパートでも「融雪付き駐車場」や「カーポート」が付いている物件も目立ってきています。大変な雪かきをしなくても良いというメリットがある反面、家賃は1~2万円ほど高く設定されています。

屋根の雪下ろし

屋根の雪下ろしは雪国にいる方は当然のように行なっています。近年では無落雪(雪が落ちない平坦な屋根)も目立ちますが、それでも屋根の雪を積もりっぱなしにしておくと、雪の重さで扉が開きにくくなるという話もちらほら聞きます。また、三角屋根の場合も、隣の住宅や、道路に落ちた雪で迷惑がかからないようこまめに片付ける必要があります。しかし、屋根の雪を下ろすというのはとても危険を伴うため、業者に依頼するのがベストです。冬は建築関係の業種の方々の仕事が少なくなります。そのため屋根の雪おろしや雪かきを仕事として担っています。値段の相場は坪数に応じると思われますが、〇〇円程度が相場です。※アパートなどの場合は「大家さん」がやってくれることも多いため、契約時に確認しましょう。

暖房機器の購入

雪国の寒さを侮ってはいけません。最低気温がマイナス10度になる日も珍しくないため、最適な暖房機器を用意する必要があります。暖房機能が付いているエアコン、ファンヒーター、ストーブどれも一長一短があります。エアコンの場合は温まるまでに時間がかかります。石油ストーブは広い部屋などで使用しても十分に暖かくなります。しかし、火を使うため火災の原因やヤケドの危険もあるため小さいお子さんがいる家庭では避けた方が良いでしょう。ファンヒーターは灯油を入れる手間がありますが、すぐに暖かい空気が流れてくるため利便性は良いです。安全のためにファンヒーターはぶつかった衝撃などを感知してスイッチが切れる機能があるものを選ぶと良いでしょう。

灯油の購入方法:雪国では「灯油配達サービス」なるものもあるため、重いポリタンクをガソリンスタンドから持って帰ってくる手間もなくて済みます。雪国だからこそのサービスを最大限に利用しましょう。

 

雪国には生活するために大変な部分も多いですが、「雪のまつり」などの楽しい行事もあります。

 

  • さっぽろ雪まつり(北海道)
  • 弘前城雪灯篭まつり(青森)
  • 横手かまくらまつり(秋田)
  • つなん雪まつり(新潟)

 

冬の澄んだ空気の中、あがる花火や灯るろうそくは幻想的で「ここに来てよかった」と思うこと間違いなしです。

よい雪国ライフを!